原作/「ほんとにあった怖い話」(朝日ソノラマ刊)
　音楽/藤原ヒロシ、工藤昌之
　プロデュース/後藤博幸
　制作/フジテレビ

『オープニング』
　出演/ 池脇千鶴、雅子、ほか

『深夜病棟』
　出演/ 黒木瞳、竹中直人、ほか

『社内通報』
　出演/ 杉本哲太、大路恵美、ほか

『白昼のベル』
　出演/ 稲垣吾郎、佐藤仁美、ほか

『夏の訪問者』
　出演/ 中山美穂、窪塚洋介、林宏和、井上結菜
　安達香代子、有村圭助、大村眞利枝、原千景、吉行和子

　脚本/水橋文美江
　演出/河毛俊作
　劇中音楽/尾形真一郎

　「真夜中の12時ちょうどに、赤い櫛を加えて合わせ鏡の前に立てば将来の自分の結婚相手が見える」、おませな園児の女の子からそう教えられた幼稚園の先生・笙子（中山）。
　ある日の夕暮れ、彼女が家に帰ると母親の「温泉に行く」というメモと、弟の彼女の家に泊まるというメモが。珍しく一人の夜を過ごす彼女は、のんびりとお風呂に入り横になってうとうとした途端に、庭先からけたたましく救急車のサイレンの音や「事故だ」という怒鳴り声、そして近所の人が家の玄関を叩く音。しかし彼女が慌てて外に飛び出すと、不思議な事に辺りはしんとしており事故の気配すら感じられなかった。時刻はもうすぐ12時、ふと彼女の中に過去に事故でなくした婚約者への思いがよぎり、思わず赤い櫛を握り締め合わせ鏡の前に立ってしまう。